Ghostscriptの日本語PDFパッチ
Ghostscript 5.10 には,片山紀生さんが作られた
日本語 PDF パッチ
が存在します。また,Ghostscript 自体は version 5.10 以降さらにPDF対応が進み,
Ghostscript 6.0
では PDF 1.3 対応をうたっています。
しかし,新しい Ghostscript に対応する日本語PDFパッチがないため,
日本語CIDフォントでも使わないかぎり
新しい Ghostscript で日本語PDFを表示する方法はありませんでした。
そこで,片山さんのパッチを gs6.0x 用に改変してみたところ,
なんとか動作させることができました。
このページではその方法について書いてゆきます。
概要
私の理解するところでは,片山さんの日本語PDFパッチは大雑把にいうと
以下のような内容からなっています。
- 縦書きPDFの表示に必要な変更
- 縦書き日本語CIDフォントの表示に必要な変更
- 日本語OCFフォントによる日本語CIDフォントのエミュレーション
- 日本語CIDフォントによる日本語OCFフォントのエミュレーション
現在ここにおいてある gs6.0x 用日本語PDFパッチは 1, 2, 3 の部分を
gs6.0x 用に改変したものです。
4 の部分は日本語PDFの表示に直接関係がないので対応していません。
4 のためのコードが一部そのまま含まれていますが動作しません。
なお,ライセンスは Aladdin Free Public License に従います。
Ghostscript 6.01 日本語PDFパッチ
6.01
がリリースされたので,対応してみました。
これはオリジナルに対するパッチでVFlib対応も含んでいます。
Tj の問題はこのリリースで修正されているようです。
使い方は片山さんの配布(gs5.10-jpdf-0.2.1.tar.gz)や
田中さんの配布(gs5.50-vflib-1.0.tar.gz)に含まれている
ドキュメントを参照してください。
奥村さんのインストール記も参考になります。
問題点
まだ実験中で,不完全なパッチだと思います。不具合などがあればぜひお知らせください。
現在までに確認されている問題点は以下の通りです。
- 「Unrecoverable error: invalidaccess in put」と言われてまったく動作しない環境がある。
(伊藤康史さんによる対処法)
- external font 経由で VFlib を使うように設定したとき,
最初の(キャッシュされていない)文字の描画では external font が有効にならない。
- gs5.10に比べて遅い。「gs -c 3000000 setvmthreshold -f hoge.ps」のように
vm_threshold を増やすと GC が減ってだいぶましにはなるが,
VM を多く消費してしまう原因は不明。(欧文でもその傾向があるかも?)
更新履歴
- 2000-02-09:
- 田中哲さんの VFlib対応gs6.0 に対するパッチを作成・公開
- 2000-02-10:
- 代用フォントの機能を追加
- 2000-02-22:
- CropBoxのデフォルトとしてMediaBoxを使う
- 2000-02-22: (斉藤さん)
- Boldフォントを GothicBBB-Medium で代用
- 本家の変更の取り込み
- 2000-03-19:
- Ghostscript 6.01 に対するパッチを作成
古い日本語PDFパッチ
5.10用のパッチは
片山さんのページ
から手に入ります。
- gs6.0-jpdf-exp.patch.gz:
日本語PDFパッチ (実験版: 2000-02-22)
- 田中哲さんによる
gs6.0のVFlib対応
(2000-02-08に取得したもの) に対するものです。
関連情報
鈴木秀幸 (Hideyuki Suzuki) <hideyuki@sat.t.u-tokyo.ac.jp>
$Id: jpdf.html,v 1.20 2000/05/22 10:24:11 hideyuki Exp $