日時:7月6日(木)17:00〜19:00 場所:東大生研An301 講師:東京厚生年金病院泌尿器科 赤倉功一郎先生 タイトル:「前立腺癌に対する内分泌療法:間欠的内分泌療法の試み」   アブストラクト: 前立腺癌はこれまで日本人にはまれな疾患であった。しかし、人口の高齢化や 生活習慣の欧米化とともに、本邦における前立腺癌の罹患率は近年急増してい る。前立腺癌は一般にホルモン依存性を示し、アンドロゲン(男性ホルモン) 除去による内分泌療法の初期治療効果は良好である。しかし、時を経てアンド ロゲン依存性を喪失して治療に不応となり再燃をきたすことが臨床上大きな問 題である。間欠的内分泌療法は、前立腺癌の内分泌療法反応性を維持し予後を 改善することを目的として提唱された。アンドロゲン除去と補充を間欠的に繰 り返すことにより、癌細胞のアンドロゲン依存性を長期にわたって維持するこ とを目指すと同時に、QOL(quality of life)の改善も達成可能である。今後 の普及が期待される。