日時:3月14日(火)15:30- 場所:東大生研D棟Dw601号室 講師:眞溪 歩先生(東京大学大学院新領域創成科学研究科) タイトル: 情報連絡ラベリングによるEEG/MEG解析 アブストラクト: ラベリング・トレーシング技術は,20世紀の脳イメージングに大き な役割を果たしてきた.染色は神経細胞の形状を明らかにし,放射 性同位体による標識は優位眼コラムの存在を示し,SPECT・PETは脳 内のグルコースや酸素の代謝を明らかにし,ORは神経細胞の電気活 動を明らかにした.これらは,神経そのもの,神経の物理的連絡, 神経の活動をラベリングしたことを意味する. 一方,錯視やバインディングなど高次の知覚は,脳内での情報の分 割・統合によって行われる.このため,情報連絡のラベリング・ト レーシングが可能となれば,21世紀の脳イメージングに貢献できる と考えられる. 本研究では,その第1歩として,人間に与える刺激に符号変調を与 え,測定されるEEG/MEGを復調することによって,情報連絡ラベリ ングの可能性を調べている.