Date:7月27日(水)14:00〜17:00 Venue:東大生研A’棟3F大会議室 Invited Speaker:篠本 滋先生 京都大学大学院 理学研究科 物理学宇宙物理学専攻 物理学第一分野  非線形動力学研究室 助教授 (http://www.ton.scphys.kyoto-u.ac.jp/~shino/) Title:「スパイク時系列解析の発展と現状」  Abstract: 新しく提案した「局所変動係数Lv」によって,神経スパイク時系列 パターンを特徴づけした結果,神経細胞がいくつかのタイプに 分類できることがわかった(Neural Computation 2003, 15: 2823-2842). さらにその後の研究によって,Lvで分類された特徴が,各神経細胞の 置かれている細胞層に強く相関していることが明らかになった (J. Neurophysiology 2005, in press).「局所変動係数Lv」による これらの成果を受けて,現代的な統計手法である「経験ベイズ法」に 基づいたデータ解析ツールを開発した(J. Phys. 2005, A38: L531-L537). http://www.ton.scphys.kyoto-u.ac.jp/~shino/papersPDF/a5_29_l04[1].pdf 現在は,さらに多くのデータの解析に取り組む一方で,解析ツールを さらに改良する方向で努力している.また,神経発火プロセスの理解に 迫る方向への発展も考えている.