助成金使途

平成25年度における研究の実施状況

 最終年度である本年度は、科学技術振興機構を支援担当機関として、多面的な基礎理論研究と応用研究を総括し、複雑系数理モデル学の理論的プラットホームを確立するとともに、工学応用研究とこれを補完する脳・生命システム、疾病などへの応用研究を取りまとめた。また、プロジェクト完遂およびその後の展開を見据え、各サブテーマ会議(計3回)、合宿研究会(計2回)、分野横断的なテーマワークショップ(計5回)、班会議・班長会議(計59回)を開催して集中的に議論を行うとともに、各国からトップレベルの複雑系研究者10名を招聘した国際シンポジウム(11月)や、数学の産業応用に関する一般公開の最終シンポジウム(2月)等を開催した。また、プロジェクト完遂に向けた研究体制の更なる充実のため、新たに7名の研究分担者と9名の研究員を加えた。
 本年度の各サブテーマの研究実施状況を以下に示す。各研究は当初計画通りあるいはそれ以上に順調に進捗した。
 サブテーマ1:サブテーマ3で扱う複雑ネットワーク理論および非線形データ解析理論との理論融合展開と、サブテーマ2, 3の応用研究を見据えて、複雑系制御理論に関する昨年度までの研究成果を進展させ総括した。
 サブテーマ2:複雑系数理モデル学の実システムへの応用と理論研究への還元を行い、複雑工学システムに共通で普遍的な基盤技術と各システムに固有な要素技術について包括的に検討した。
 サブテーマ3:サブテーマ1の基礎理論研究とサブテーマ2の応用研究を補完するとともに、複雑系数理モデルの構築および数理解析のための複雑系数理モデル学の理論的プラットホームを確立した。
 本年度は、ネーチャー出版グループのScientific Reports誌の6編の論文やNature Communications誌の2編の論文をはじめ131編の学術論文を出版するとともに、418件の研究発表および17件の特許出願を行った。

平成25年度の収支状況の概要

(単位:円)
助成金の受領状況(累計) 合計 経費A 経費B 経費C
①交付決定額 1,936,000,000 1,614,000,000 178,000,000 144,000,000
②既受領額(前年度迄の累計) 1,274,754,000 1,061,980,000 115,240,000 97,534,000
③当該年度受領額 661,246,000 552,020,000 62,760,000 46,466,000
④(=①-②-③)未受領額(累計) 0 0 0 0
⑤既返納額(前年度迄の累計) 0 0 0 0
(単位:円)
当該年度の収支状況 合計 物品費 旅費 謝金・
人件費等
その他
経費A ①収入 633,593,033 106,778,751 125,161,072 288,109,867 113,543,343
②執行額 618,567,531 149,784,878 85,648,489 275,970,428 107,163,736
③(=①-②)未執行額 15,025,502 -43,006,127 39,512,583 12,139,439 6,379,607
経費B ①収入 65,651,961 13,889,800 10,085,439 37,548,331 4,128,391
②執行額 63,886,659 2,668,496 528,825 46,080,223 14,609,115
③(=①-②)未執行額 1,765,302 11,221,304 9,556,614 -8,531,892 -10,480,724
経費C ①収入 50,547,487
②執行額 49,213,940
③(=①-②)未執行額 1,333,547
総収入(経費A+B+Cの①の合計) 749,792,481
総執行額(経費A+B+Cの②の合計) 731,668,130
総未執行額(経費A+B+Cの③の合計) 18,124,351
(単位:円)
当該年度返納額 合計 物品費 旅費 謝金・
人件費等
その他
経費Aにおける返納額 0 0 0 0 0
経費Bにおける返納額 0 0 0 0 0
経費Cにおける返納額 0
総返納額 0

平成24年度における研究の実施状況

 本年度はプロジェクト後半に入り、支援担当機関である科学技術振興機構の支援の下、複雑系数理モデル学の基礎理論構築とその多分野への実応用へ向けた研究を一層強力に推進した。前年度までの各課題解決型重点課題の研究を進めるとともに、分野横断的応用研究の基盤となる基礎理論の整備を行い、さらにこれまで構築した基本数理モデルの他の応用課題への多様な展開可能性を検討した。また、9月に行われた中間評価でのご指摘を踏まえて、複雑系数理モデル学の体系化を検討・整理した。また、分野横断的なテーマワークショップ(計11回)、各サブテーマ会議(計4回)、合宿研究会(計3回)、班会議・班長会議(計55回)を開催して各サブテーマ間の連携・橋渡しを含めた集中的な議論を行い、5月にはトップレベルの研究者12名を各国から招聘して国際シンポジウムを開催した。さらに、研究の本格化に伴い新たに7名の研究分担者と18名の研究員を加えた。
 本年度の各サブテーマの研究実施状況を以下に示す。各研究は当初計画通りあるいはそれ以上に順調に進捗している。
 サブテーマ1:力学系理論と制御理論を融合した複雑系制御の基礎理論研究を推進し、複雑系数理モデル学体系化の1つの柱である最先端複雑系制御理論の基盤を構築した。
 サブテーマ2:複雑工学システムへの実用化を考慮した研究開発を行い、汎用理論や設計手法の検討を行った。
 サブテーマ3:サブテーマ1、2を補完、橋渡しする基礎理論研究と応用研究を一層進めるとともに、複雑系数理モデル学の体系化に向けて枠組みを再検討・整理して理論的プラットホームの基盤を構築した。
 本年度は、ネーチャー出版グループのScientific Reports誌の9編の論文やNature Communications誌の1編の論文をはじめ118編の学術論文を出版するとともに、404件の研究発表および10件の特許出願を行った。

平成24年度の収支状況の概要

(単位:円)
助成金の受領状況(累計) 合計 経費A 経費B 経費C
①交付決定額 1,936,000,000 1,614,000,000 178,000,000 144,000,000
②既受領額(前年度迄の累計) 936,180,000 778,580,000 87,520,000 70,080,000
③当該年度受領額 338,574,000 283,400,000 27,720,000 27,454,000
④(=①-②-③)未受領額(累計) 661,246,000 552,020,000 62,760,000 46,466,000
⑤既返納額(前年度迄の累計) 0 0 0 0
(単位:円)
当該年度の収支状況 合計 物品費 旅費 謝金・
人件費等
その他
経費A ①収入 598,956,825 137,838,832 125,170,593 286,205,659 49,741,741
②執行額 517,409,537 125,801,700 69,407,583 260,342,058 61,858,196
③(=①-②)未執行額 81,547,288 12,037,132 55,763,010 25,863,601 -12,116,455
経費B ①収入 43,450,459 293,279 184,107 36,808,413 6,164,660
②執行額 40,563,494 305,146 230,007 36,231,514 3,796,827
③(=①-②)未執行額 2,886,965 -11,867 -45,900 576,899 2,367,833
経費C ①収入 50,247,406
②執行額 46,167,724
③(=①-②)未執行額 4,079,682
総収入(経費A+B+Cの①の合計) 692,654,690
総執行額(経費A+B+Cの②の合計) 604,140,755
総未執行額(経費A+B+Cの③の合計) 88,513,935
(単位:円)
当該年度返納額 合計 物品費 旅費 謝金・
人件費等
その他
経費Aにおける返納額 0 0 0 0 0
経費Bにおける返納額 0 0 0 0 0
経費Cにおける返納額 0
総返納額 0

平成23年度における研究の実施状況

 中間年度となる本年度は、前年度までの基礎的・基盤的な研究を踏まえ、本プロジェクトの各研究課題における具体的な研究を本格的に進めるとともに、9月に行われたフォローアップでご指摘頂いた課題および留意点に対応するため、研究体制の見直しと強化を行った。具体的には、重要課題を対象として、各サブテーマの枠組を越えた横断的なテーマワークショップ(計8回)を開催して各サブテーマ間の連携も含めた具体的な研究内容について集中的な議論を行うとともに、各サブテーマ会議(計3回)、合宿研究会(計3回)、班会議・班長会議(計33回)を開催して研究目標の明確化とサブテーマ間の橋渡しを含めたロードマップについて詳細に検討を行い、大局的に重要テーマの整理と絞り込みを進めた。また、本年度は10名の研究分担者と13名の研究員(うち2名転出)を加えたほか、国際アドバイザーには新たに4名(産業界から2名)にご就任頂いた。
 本年度のサブテーマごとの研究実施状況は以下のとおりであり、各研究は当初計画通りあるいはそれ以上に順調に進捗している。
サブテーマ1:力学系理論と制御理論を融合するための基礎的な枠組みの検討と構築を行った。
サブテーマ2:実在複雑工学システムに関する理論応用研究および実装技術の検証と改良を行うとともに具体的な解析を行った。
サブテーマ3:サブテーマ1,2を補完、橋渡しする理論研究と応用研究を行うとともに、それらを統合する複雑系数理モデル学の体系化に向けた検討を行った。
 本年度は、ネーチャー出版グループのScientific Reports誌の3編の論文やNature Materials誌の1編の論文をはじめ73編の学術論文を出版するとともに、217件の研究発表および3件の特許出願を行った。
 また、科学技術振興機構は、支援担当機関として、研究マネジメントおよび各大学とJSPSとの連絡調整等の総合的な支援を行った。

平成23年度の収支状況の概要

(単位:円)
助成金の受領状況(累計) 合計 経費A 経費B 経費C
①交付決定額 1,936,000,000 1,614,000,000 178,000,000 144,000,000
②既受領額(前年度迄の累計) 436,610,000 360,960,000 43,160,000 32,490,000
③当該年度受領額 499,570,000 417,620,000 44,360,000 37,590,000
④(=①-②-③)未受領額(累計) 999,820,000 835,420,000 90,480,000 73,920,000
⑤既返納額(前年度迄の累計) 0 0 0 0
(単位:円)
当該年度の収支状況 合計 物品費 旅費 謝金・
人件費等
その他
経費A ①収入 648,077,731 155,090,568 108,719,302 286,410,399 97,857,462
②執行額 332,555,002 82,405,263 41,762,986 172,894,306 35,492,447
③(=①-②)未執行額 315,522,729 72,685,305 66,956,316 113,516,093 62,365,015
経費B ①収入 51,873,925 7,036,929 5,143,462 37,133,240 2,560,294
②執行額 36,147,200 1,243,974 189,677 32,637,396 2,076,153
③(=①-②)未執行額 15,726,725 5,792,955 4,953,785 4,495,844 484,141
経費C ①収入 55,449,284
②執行額 32,658,808
③(=①-②)未執行額 22,790,476
総収入(経費A+B+Cの①の合計) 755,400,940
総執行額(経費A+B+Cの②の合計) 401,361,010
総未執行額(経費A+B+Cの③の合計) 354,039,930
(単位:円)
当該年度返納額 合計 物品費 旅費 謝金・
人件費等
その他
経費Aにおける返納額 0 0 0 0 0
経費Bにおける返納額 0 0 0 0 0
経費Cにおける返納額 0
総返納額 0

平成22年度における研究の実施状況

 本年度は、実質的な初年度にあたり、次年度以降、本格的に研究を遂行する体制を整えるとともに、本プロジェクト研究における基礎概念や課題点等の整理および基礎的な検討等を進めた。
 理論研究が中心である本プロジェクトでは、特に研究者等の充実が重要であるため、本年度は9名の研究分担者・協力者を加え、7名の研究員等を採用したほか、次年度以降の優秀な研究員の雇用に向けて、公募を計3回実施して慎重に研究員を選考した(8名採用)。また頻繁に研究ミーティングを実施し、キックオフ全体会議を始めとして、各サブテーマ会議(計4回)や班会議(各班合計21回)、さらには個々のテーマに関する個別打合せ等を行った。また2月には各国からトップレベルの研究者23名を招聘して国際シンポジウムを開催した。
 本年度の、サブテーマごとの研究実施状況は以下のとおりである。
サブテーマ1:力学系理論と制御理論における概念等を整備し、両分野の融合のための基礎的な検討を行った。
サブテーマ2:複雑工学システムについての既存技術の問題点の把握を行い、各問題の解決手段を検討した。またハードウェアについては基本的な検討と設計を行った。
サブテーマ3:複雑系の数理的解析手法および数理モデルの調査・整理を行い、基礎的解析を進めるとともに、基礎概念の整理・検討を行った。
 本年度は、特に重要な研究成果として、細胞の生命分子ネットワークを数理モデル化する理論的手法を基礎から応用まで解説した本格的専門書(スプリンガー社)と、ハイブリッド力学系の基礎理論とその生命・医学システムへの応用に関する12編の論文から成る特集号(Phil. Trans. Roy. Soc. A)の出版を行った。
 また、科学技術振興機構は、支援担当機関として、国際シンポジウム開催、研究マネジメント、各大学とJSPSとの連絡調整等の総合的な支援を行った。

平成22年度の収支状況の概要

(単位:円)
助成金の受領状況(累計) 合計 経費A 経費B 経費C
①交付決定額 1,936,000,000 1,614,000,000 178,000,000 144,000,000
②既受領額(前年度迄の累計) 262,000,000 216,000,000 27,000,000 19,000,000
③当該年度受領額 174,610,000 144,960,000 16,160,000 13,490,000
④(=①-②-③)未受領額(累計) 1,499,390,000 1,253,040,000 134,840,000 111,510,000
⑤既返納額(前年度迄の累計) 0 0 0 0
(単位:円)
当該年度の収支状況 合計 物品費 旅費 謝金・
人件費等
その他
経費A ①収入 360,997,087 90,010,429 61,308,554 148,619,719 61,058,385
②執行額 130,585,878 23,128,300 16,894,383 71,030,868 19,532,327
③(=①-②)未執行額 230,411,209 66,882,129 44,414,171 77,588,851 41,526,058
経費B ①収入 43,165,305 4,700,444 2,500,425 33,244,006 2,720,430
②執行額 35,655,004 1,864,213 157,697 30,752,981 2,880,113
③(=①-②)未執行額 7,510,301 2,836,231 2,342,728 2,491,025 -159,683
経費C ①収入 32,493,682
②執行額 14,638,523
③(=①-②)未執行額 17,855,159
総収入(経費A+B+Cの①の合計) 436,656,074
総執行額(経費A+B+Cの②の合計) 180,879,405
総未執行額(経費A+B+Cの③の合計) 255,776,669
(単位:円)
当該年度返納額 合計 物品費 旅費 謝金・
人件費等
その他
経費Aにおける返納額 0 0 0 0 0
経費Bにおける返納額 0 0 0 0 0
経費Cにおける返納額 0
総返納額 0

平成21年度における研究の実施状況

 本研究では、まずこれまで数学分野で研究が進められてきた力学系理論と工学分野で研究が進められてきた制御理論を、ハイブリッド力学系を核に一つの“最先端複雑系制御理論”として融合する。次にこの最先端複雑系制御理論や複雑ネットワーク理論、非線形時系列解析理論などの数理解析理論を基に複雑系数理モデル学の基礎理論を構築するとともに、その基礎理論を社会的緊急性や経済、産業上の重要性・必要性の高い諸問題へ応用する。そして、その成果を基礎理論研究へフィードバックして、複雑系科学技術の本格的基盤を築くことを目指す。本研究遂行のために、東大では、「東京大学最先端数理モデル連携研究センター(センター長:合原一幸)」を設立し予備的な環境整備を進めた。東大を中心とする複数の大学に企業を含む産学の研究体制を構築し、科学技術振興機構を支援担当機関として研究を進めている。
 平成21年度研究実施状況は以下のとおりである。

サブテーマ1「複雑系数理モデル学の基礎研究」:
 力学系理論および制御理論における概念等の整備を開始した。

サブテーマ2「複雑系数理モデル学の工学応用研究」:
 複雑系計算技術および複雑ネットワークの工学応用のための既存技術の問題点の把握に着手した。

サブテーマ3「基礎研究と応用研究の融合による複雑系数理モデル学の体系化」:
 複雑系の数理的解析手法の調査・整理、複雑系数理モデルの調査・整理、複雑系数理モデル学の基礎概念の整理を開始した。

 また、科学技術振興機構は、支援担当機関として、各大学との規約、協定書の締結、中心研究者との合意書の作成、各種資料作成支援、各大学とJSPSとの連絡調整等の総合的な支援を行った。

平成21年度の収支状況の概要

(単位:円)
助成金の受領状況(累計) 合計 経費A 経費B 経費C
①交付決定額 1,936,000,000 1,614,000,000 178,000,000 144,000,000
②既受領額(前年度迄の累計) 0 0 0 0
③当該年度受領額 262,000,000 216,000,000 27,000,000 19,000,000
④(=①-②-③)未受領額(累計) 1,674,000,000 1,398,000,000 151,000,000 125,000,000
(単位:円)
当該年度の収支状況 合計 物品費 旅費 謝金・
人件費等
その他
経費A ①収入 216,000,000 55,000,000 36,000,000 88,000,000 37,000,000
②執行額 9,556 0 0 0 9,556
③(=①-②)未執行額 215,990,444 55,000,000 36,000,000 88,000,000 36,990,444
経費B ①収入 27,000,000 3,000,000 1,500,000 20,500,000 2,000,000
②執行額 0 0 0 0 0
③(=①-②)未執行額 27,000,000 3,000,000 1,500,000 20,500,000 2,000,000
経費C ①収入 19,000,000
②執行額 0
③(=①-②)未執行額 19,000,000
総収入(経費A+B+Cの①の合計) 262,000,000
総執行額(経費A+B+Cの②の合計) 9,556
総未執行額(経費A+B+Cの③の合計) 261,990,444